血をサラサラにする薬を飲んでいるというと、「納豆が食べられないのですか?」という質問をよく受けます。しかし 低用量アスピリンの場合は、納豆を制限する必要は全くありません。
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一方、納豆を食べると、腸内でビタミンKが合成され、ワーファリンの効果を弱めてしまいます。ワーファリンを処方されている患者さんは納豆の摂取は禁物です。
4.低用量アスピリンの保険適応疾患
低用量アスピリンは、以下の疾患で保険が適応されています。
・狭心症 :抗血小板作用を有し、狭心症患者において、心筋梗塞、死亡などの心血管イベントを減少させます(SAPAT trial.
結節性多発動脈炎 (polyarteritis nodosa: PAN)|慶應義塾大学病院 KOMPAS
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ögren症候群(SjS)
Sjögren症候群の10~30%に肝障害がみられ,約1/4の症例に脾腫大を伴う.Sjögren症候群からみれば原発性胆汁性肝硬変や自己免疫性肝炎の合併は低率であるが,原発性胆汁性肝硬変と自己免疫性肝炎におけるSjögren症候群の合併は比較的高く,それぞれ20%と10%であると報告されている. d. 全身性強皮症(systemic scleroderma)
全身性強皮症は皮膚硬化が全身に及ぶ汎発型と手指に限局する限局型に分類される.消化管病変を高率に認めるが,肝障害の頻度は低い.限局型のCREST症候群ではPBCの重複が注目されており,重複例では抗セントロメア抗体の陽性率が90%以上ときわめて高い. e. 結節性多発動脈炎(polyarteritis nodosa:PN)
剖検ではPNの約半数に肝動脈の病変を認めるが,臨床的に肝障害をきたすことはまれである.しかし,血管炎により動脈瘤を形成し,破裂や肝梗塞を起こし重症化することがある. [西口修平]
出典 内科学 第10版 内科学 第10版について 情報
栄養・生化学辞典 「膠原病」の解説
膠原病
広範囲結合組織疾患で, 全身エリテマトーデス ,皮膚筋炎,進行性全身硬化症,関節リウマチなどが含まれる.
Peter Rothwell氏らが、Lancetで、14, 000人以上の統合データから20年間のリスク推定値を算出した結果およそ 5年間日常的にアスピリンを少なくとも75mg服用していた患者は大腸がんの発症リスクが24%低下し、またそれによる死亡リスクは35%低下したこと を示しています。
7.値段もメリット
最近の、新薬は恐ろしいほど高価な値段がついています。その点、低用量アスピリンは1錠5. 6円という恐ろしいほどの安さです。別に保険を使わなくても、30日分で200円にもなりません。
8.まとめ
アスピリンは、消炎鎮痛作用だけではありません。
低用量アスピリンは、抗血小板小夜により、狭心症、心筋梗塞、虚血性脳血管障害にも効果があります。
今後は、認知症、大腸がんなど、他の疾患にも効果が証明される可能性があります。
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抗U1 snRNP抗体,特にfirst stem-loopの70 kDaに反応する抗体がMCTDの診断に特異的マーカーとなる.検査データとしてはその他,高ガンマグロブリン血症,血中免疫複合体の存在,補体価の低下,リンパ球減少,RF陽性などを認める. 治療は症状に応じて選択する必要があるが,末梢循環改善薬,血小板凝集抑制薬,非ステロイド系抗炎症薬,関節炎・筋炎などの急性炎症症状に対しては副腎皮質ステロイドを使用する.【⇨10-7】[池田修一]
■文献
膠原病に伴う神経・筋障害.日本内科学会雑誌,99(8), 2010. 膠原病と神経疾患—基礎から臨床まで.Clinical Neuroscience, 28(2), 2010. 膠原病(ほかの疾患に伴う肝障害)
(3)膠原病
膠原病に伴う肝障害の多くは軽症である.膠原病自体による障害,ステロイド剤による脂肪肝,免疫抑制薬や抗炎症薬による薬物性肝障害,膠原病類似疾患の合併による障害,アミロイドーシスのような膠原病に続発した病態による障害などがある. a. 全身性エリテマトーデス
(systemic lupus erythematosus:SLE) SLEでは30~60%の症例に血清トランスアミナーゼや胆道系酵素の上昇,20~50%に肝腫大がみられる.肝障害の原因はSLE自体によるものとステロイドなどの治療薬によるものが多い.SLEの肝組織像は,脂肪肝と非特異的反応性肝炎(non specific reactive hepatitis:NSRH)がそれぞれ40%程度を占め,活動性肝炎や肝硬変は少ない.まれに血管炎や結節性再生性過形成(nodular regenerative hyperplasia:NRH)の像がみられる.肝障害を伴ったSLEとの鑑別を要する疾患として LE細胞 現象が陽性の 自己免疫 性肝炎(autoimmune hepatitis: AIH )があげられる.AIHはSLEよりもガンマグロブリン値が高く,抗平滑筋抗体が陽性で,抗ds-DNA抗体が陰性の症例が多い.AIHでは形質細胞浸潤と肝細胞壊死を伴う慢性活動性肝炎が認められるが,SLEの肝病変は軽度で門脈域に非特異的なリンパ球浸潤を伴う非特異的反応性肝炎を呈する. b. 関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)
関節リウマチの20~50%に肝障害を認める.肝組織の検討では,非特異的反応性肝炎を40%に,脂肪肝を20%に認め,肝アミロイドーシスを合併することもある.関節リウマチに自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変(primary biliary cirrhosis: PBC )が合併することは少ないが,AIHとPBCにおける関節リウマチの合併は,それぞれ10%と5%程度とされている.関節リウマチ,脾腫,白血球減少を3主徴とするFelty症候群では高率に肝障害がみられ,AST,ALTやALP値の上昇などを40~60%に,肝腫大を70%に認める.門脈圧亢進症が出現することも比較的多く,組織像では門脈域の線維化を伴う結節性再生性過形成を認める症例が多い.発熱,皮疹,関節痛を3主徴とする成人Still病においても肝障害が高率にみられ,肝腫大を50%,脾腫大を65%,肝障害を85%に認める.
90(1):19-27, 2011から引用)
年齢65歳超
心臓症状を有する
消化管症状を有する
腎不全: 血清クレアチニン≧1. 70 mg/dL (150μmol/L)
耳、鼻、のどの症状をいずれも有さない
生活上の注意
血管炎は、血管に炎症を起こして血管壁に障害をきたします。これ以上血管に負担をかけないように、喫煙、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などの動脈硬化の危険を高める要因に気を付ける必要があります。また、治療によって免疫が抑制されている場合は、感染症にかかりやすくなっていますし、感染症にかかると血管炎の病状を悪化させることもあるため、注意が必要です。規則正しい生活をして、精神的にも肉体的にもストレスを最小限にする生活を心掛けることが重要です。
慶應義塾大学病院での取り組み
診断に重要な生検や画像検査をリウマチ内科のみならず他の診療科とも連携して行い、できるだけ迅速で適確な診断を心がけています。また、治療に関しても最新の医学的知識に基づき、それぞれの患者さんに合った適切な治療を行っています。
さらに詳しく知りたい方へ
文責:
リウマチ・膠原病内科
最終更新日:2017年2月23日
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